日本ユニシス(東京都江東区)は、スマートフォンを使いこなすミレニアム世代に向け同社が展開するVR企画住宅展示場「MY HOME MARKET」の拡大を加速させていく。現在、出展しているのは土屋ホームやジブンハウス、新昭和ウィザース東関東、クレバリーホーム、前正ホームの5社。6月には1社増える予定で、2019年中には15社まで増やすことを目標にしている。
同展示場には現在、5プラン15テイストの住宅商品が掲載されている。1棟あたりの本体価格は986万円(延べ床面積31.31坪)から1680万円(同29坪)といずれも2000万円以下に設定。20代30代の一次取得層の購入しやすさを意識しての値付けだ。「新築をあきらめていたミレニアム世代が賃貸住宅の賃貸料金で新築が買えるという需要をつかむ企画住宅がVR展示場に集まっている」と、日本ユニシスのインダストリサービス第一事業部の多勢正英氏は分析する。
個別に出展している住宅をみると、クレバリーホームは5月17日から間取りやカラーを自由に組み合わせられる木造企画住宅「クレバコ」を発売し、日本ユニシスのVR展示場に1300万円(27.04坪)で掲載している。たくさんの種類の「ハコ」の中から必要なものを自由に選んで組み合わせるだけで、自分好みの家が完成する企画住宅になっている。
関東と東北で拠点展開し、年間1000棟以上を供給する新昭和グループは、同サイト向けに、新昭和ウィザース東関東の限定住宅として木造企画住宅「Prust-ヴィンテージ」を1490万円(33.81坪)で販売している。同グループの主力である注文住宅「ウィザースホーム」の坪単価50万~60万円と比べて、坪5万円程度安い。
土屋ホームは、同社の標準住宅「LIZNAS(リズナス)」ブランドのなかから、ホテルのような家をコンセプトとした「LUXIS(ラクシス)」シリーズをVR展示場に1680万円で掲載している。
広島の工務店、前正ホームは、木造企画住宅「トリコットーRESORT」を1280万円(21.04坪)で提供している。
VR展示場で1000万円を下回る価格の商品を提供しているのはジブンハウス。企画住宅「79A-ANTICO」を986万円で掲載している。同社は日本ユニシスと共同で「MY HOME MARKET」を運営している。
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