LIFULL(東京都千代田区)は5月16日、社内シンクタンク「LIFULL HOME’S総研」による研究報告書「住宅幸福論 Episode2 幸福の国の住まい方 -日本・デンマーク住生活比較調査-」を発行した。
同書は、2018年に発行された「住宅幸福論」の第2弾。前作「Episode1 住まいの幸福を疑え」で得た、住まいの幸福度を高めるには「住宅の種類・種別」ではなく住まい方・暮らし方が大切である、という知見を踏まえ、日本の住生活を“幸福の国”デンマークと比較・調査した。
住宅観を比較したところ、「理想の住まい」の明確なイメージを持っているデンマーク人は53%であるのに対し、日本人は23%だった。デンマーク人が住宅にクリエイティビティ、楽しみ、コミュニケーションを求めるのに対し、日本人は最新設備や有名メーカー、雑誌に載っているような住居を求めていることがわかった。
デンマーク人は地域コミュニティと頻繁に交流し、自宅に日常的に人を招いているが、日本人の単身世帯の約半数は地域との交流が全くなく、子どもがいない世帯では、半数が「地域に友人はいない」と答えている。住生活満足度(10点満点)は、デンマーク人が7.35点、日本人が6.79点となり、「家の満足度」への影響度が大きい要素として、デンマークは「家での交流頻度」、日本は「インテリアの具体的行動」をあげている。
デンマークは、国連の幸福度ランキングで上位常連国であり、「ヒュッゲ(Hygge)」と表現されるデンマーク流の暮らし方は世界で注目を集めている。同書では、幸福度の高いデンマークと日本の暮らし方を比較することで、日本の住生活の実態と幸福な住まい方のヒントを伝えている。
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