リビン・テクノロジーズ(東京都中央区)は5月14日、同社が運営する不動産関連の比較査定サイト「リビンマッチ」を利用した自宅を所有している20歳以上の男女358人を対象に調査した「住み替えるなら購入か賃貸か」の結果を発表した。それによると、もし住み替えるなら「また購入する」と答えた人は68.7%だった。
「購入」と回答した人に理由を聞いたところ、「自分の資産になる」(44.7%)が最も多く、「家賃を払うのがもったいない」「子どもに残せる」(ともに37.4%)、「満足感や安心感が得られる」(27.2%)、「ペットを飼える」(19.9%)、「社会的信用を得られる」(8.5%)が続いた。「資産になる」「子どもに残せる」と回答した人は63.4%にのぼり、自宅を“資産”と考えている人が多いことがわかった。
一方、「賃貸」と回答した人の理由は、「家のメンテナンスが不要」(57.1%)、「固定資産税の支払いがない」(50.9%)が半数以上をしめた。続いて「ライフスタイルに合わせた住み替えが可能」(38.4%)、「ローンがないので破綻リスクがない」(33.0%)、「収入がダウンしても住み替えで対応可能」(28.6%)で、将来の変化に柔軟に対応できる点が「賃貸」を選択する理由となっていた。「その他」(4.5%)には「財産を残したくない」「高齢なのでローンが組めない」「購入したものは収益物件で、自分は賃貸」などがあった。
「コンパクトな家に住める」は25.9%で、収納量の多い広い家よりもコンパクトな空間でのシンプルな生活を選ぶ人が近年増えている。これは、「断捨離」などで不要なものを排除し、本当に必要なものしか持たないミニマムな暮らし方、老後を見据えた住み替えが注目されているためと考えられる。
調査対象者が所有する「自宅の種別」は、戸建て80.2%、集合住宅19.8%。
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