パナソニックホームズ(大阪府豊中市)は、連泊家族連れ向き宿泊事業に本格参入する。9階建てまでの工業化住宅「Vieuno(ビューノ)」の建築と、宿泊業の運営をサポートする「Vieuno Stay(ビューノステイ)」事業を開始した。2019年度の「Vieuno(ビューノ)」受注目標棟数は13棟(受注金額54億円)。2021年度には100億円の売り上げを目指す。すでに、2018年6月から東京・大阪の都市部土地オーナーを中心に10棟の中層宿泊施設を受注している。
Vieuno Stay第1号は、東京都大田区に12月に竣工予定する。5階建ての重量鉄骨造で、部屋数は28室。1室床面積平均30坪で、家族4人が宿泊ができ、宿泊料金は1泊1万6000円を見込む。10月には大阪日本橋に9階建て54室の宿泊施設の竣工を予定する。家族で連泊するインバウンド需要に対応する。従来の都市部ホテルは床面積が狭く大人数で使いにくく、連泊に不向きのタイプが多かった。
ビル最上階にはパナソニック美容家電を常設した「Be-Lounge」を設置。賃貸での転用もできるよう、キッチンやバス、リビングを備えた1LDKの部屋を中心とし、都市型コンドミニアムスタイルを提案する。
グループ会社のパナソニックホームズ不動産が土地オーナーとの間で最大30年間のマスターリースを締結して土地・建物を一括借上げし、運営経費を引いた売り上げの25%をオーナーに借上料金として支払う。将来的には賃貸住宅での運用も想定し、あらかじめ窓先空地や居室有効採光に対応している。
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