国土交通省は1月28日、トステムが販売した防火性能をもった樹脂サッシで大臣認定とは異なる仕様の製品が販売されていたことが判明したと発表した。同省が行っているサンプル調査で1月25日、わかった。同製品は、戸建て住宅を中心に約1万棟に使われているという。
今回、性能不足が明らかになったのは、「シンフォニー」という製品名で販売されているアルミ樹脂複合サッシの引き窓のうち住宅防火戸製品で、社団法人カーテンウォール・防火開口部協会が認定を取得していた。
認定仕様は火災時に樹脂材が軟らかくなってもガラスが脱落しない機構となっているが、販売されていた製品はそのような機構になっていなかった。試験では、20分の防火性能が必要なところ、最短8分で不合格となった。
昨年10月のサンプル調査でも、同じ認定仕様の三協立山アルミのサッシで不適合が判明していた。同省は協会に対し、他の同じ認定仕様のYKK AP、新日軽、不二サッシの製品についても調査を指示するとしている。
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