全国古民家再生協会(東京都港区)が主催する第6回再築大賞で、最優秀賞(林野庁長官賞)に和住建(岡山県岡山市)樋口徹氏の「THE和(なごみ)STYLE」が選ばれた。「今回受賞した古民家再生は、手間をかけコツコツ仕上げていったもので、若者にぜひ喜んで住んでもらいたいと願いを込めた住宅」と、樋口徹氏は住宅を紹介した。
住まい教育推進協会の川上幸生会長は「地域にますます必要とされる身近な既存住宅が最優秀賞を受賞し、空き家古民家活用元年として迎える今年にふさわしいものになった」と、総評した。
再築大賞とは「再利用できる資材を活用し、身体・環境に配慮した長期耐用住宅」における事業者の技術を伝えることを目的とし、全国会員大会内で実施している。古民家を改修、再築(リフォーム)した古民家再築部門と構造材に国産材を50%以上使用した建替(新築)した新民家部門、2011年以降に建築された「激甚災害の指定地域」で被災地復興に貢献した建物を対象とした被災地部門の3部門がある。
古民家再築部門賞は坂井建築事務所(兵庫県川西市)坂井達哉氏の「受け継ぐ、ぬくもりの家」、新民家部門賞はASANO建築デザイン事務所(愛知県名古屋市)浅野喜代美氏の「国産材を身近に感じるモダンな家」、被災地部門賞は銀杏開発(熊本県熊本市)森亮介氏の「古民家のぬくもりを後世にも」が受賞した。今年は、70社が応募した。
全国会員大会には400人(全加盟会員160社)が参加した。
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