YKKAP(東京都千代田区)は4月23日、KIMURA-GRITグループ(神戸市)と共働し、同社商品を活用した中古戸建て住宅の性能向上リノベーションを実証するプロジェクト物件「神戸 六甲の家」を神戸市灘区にて竣工したと発表した。同プロジェクトによる関西初物件となる。
同プロジェクトは、「断熱」「耐震」に注力したリノベーションを実施し、一般的な新築住宅の性能を上回るレベルに再生するというもの。築37年の同物件では、窓を同社六甲窓工場製の高性能樹脂窓などに入れ替えたことで、断熱性能が改修前の5倍以上に向上。年間の冷暖房費も約6割削減可能となり、「HEAT20 G2」相当レベルの居住空間と高い省エネ性能を実現した。
同社の開口部耐震商品「FRAME II(フレームツー)」を採用し、窓を減らさず開口部の耐力壁量を増やしたことなどで、耐震等級3相当の強度まで高めている。
同物件は9月末まで両社のコンセプトハウスとして事業者向けに公開し、ノウハウの提供や啓発、地域への情報発信に活用。施主入居後もエネルギー収支や光熱費の定点観測など、性能向上リノベーションの実証を行う予定。
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