不動産管理・仲介・開発など不動産に関する事業を展開する宅都ホールディングス(大阪市中央区)は、業界繁忙期にあたる1月~3月にグループ内の一部を除く賃貸仲介店舗でVR(ヴァーチャル・リアリティ)を活用した内覧サービスを実施したところ、VR内覧からの契約が大幅に増加したと発表した。
同社は昨年12月から360度VRコンテンツ「スペースリー」の開発を手がけるスペースリー(東京都渋谷区)のVRクラウドサービスとVR最新デバイスOculus Go(オキュラスゴー)を利用した接客システム「瞬間接客VR」を不動産賃貸仲介店舗に導入。運用マニュアルを共有するなど、VRでの内覧を積極的に推進したところ、VR内覧からの契約が大幅に増加したという。
国公立受験日である2月25日、2月26日には、近隣エリアの対象店舗で受験生を対象とした物件予約内覧会を実施。2日間で物件予約が33件あり、そのうち約7割がVRを活用した内覧からの予約だったほか、応対数も昨年より50%以上増加。当日現地で受験生に配布する冊子や、店頭での来店訴求時にVR内覧を大きく打ち出したことも奏功したという。
同社は今後、VRでの内覧が可能な物件の登録を強化し、積極的に「瞬間接客VR」を活用する。また、業務効率化や客の手間の削減を図れるサービスを最新のテクノロジーを用いて提供する。
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