『新建ハウジング タブロイド版』
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プロデュース(富山県高岡市、新川篤志社長)は3月中旬、同県射水市の富山湾(日本海)につながる運河「内川」の沿岸(放生津地区)に、築100年の古民家をリノベーションしたゲストハウス(民泊施設)「内川の家 奈呉(なご)」をオープンした。 民泊などの仲介サイト「Airbnb(エアビーアンドビー)」に登録したところ、ゴールデンウィークは外国人観光客らを中心に、あっという間に予約が埋まる上々の滑り出し。射水市で生まれ育ち、いまも家族と市内で暮らす社長の新川さんは「地域工務店が持っている力をフルに生かしながら、地元を元気にしていきたい」と意欲を見せる
両岸に漁船が係留され、ほとりには風情のある民家が軒を連ねる内川は、江戸時代から明治初期にかけて「北前船(きたまえぶね)」の寄港地として栄えた。近くには “昼セリ”で知られる「新湊漁港」や「海王丸パーク」といった観光スポットもあり、懐かしさを感じさせる風景を見に訪れる観光客もいるが、地元の実態は「詳細な調査をしたわけではないが、おそらく空き家率は20%を超えている」(新川さん)と衰退が著しい。
衰退する地元への強い危機感から、新川さんは長年にわたり地元の活性化を目指すNPO法人「水辺のまち新湊」の中心メンバーとして活動。3年前には、活動の成果として今回、民泊施設としてリノベーションした、かつては廻船問屋として栄えた邸宅の敷地内にあった蔵を「番屋カフェ」として改装・オープンした。いまも観光客が立ち寄り、地元の人たちが集う憩いの場として運営 (プロデュースの関連会社)を続ける。
観光客や起業めざす人を呼び込む
同じ場所に宿泊施設を整備したことにより、「内川周辺の“観光スポット化”への基盤ができた」と新川さん。 今後は、この2施設を拠点にして「観光」「食事」「歴史探索」の3つのテーマごとに地域の周遊ルートを開発し、 施設とあわせて広く情報発信して観光客を呼び込む計画だ。
同時に自社のゲストハウスの運営ノウハウや観光スポット化の構想を地域内外の人に対して積極的に伝えることで、エリア内で「ゲストハウスをやりたい」「飲食・物販店を開きたい」といった起業意欲を喚起。実際に起業・開業を目指す人が出てくれば、数多くある空き家とのマッチングを図る。こうした業務を、ゲストハウスの常駐スタッフが兼務し、地域に溶け込みながら、戦略的に活性化に向けた“循環”をつくり出す考えだ。
地域活性化のプロデューサーは 工務店経営者が適任
「地域活性化は、決してボランティア(社会貢献)のみでやるわけではない。建築のノウハウにアイデアや発想力を重ね合わせれば・・・・
⇒ 続きは、最新号『新建ハウジング タブロイド版 4月20日号』に掲載しています。
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