エヌ・シー・エヌ(東京都港区)は4月19日、都内で第15回「重量木骨プレミアムパートナー総会」を開催した。パートナー工務店など約120人が参加。田鎖郁男社長は2019年度の方針説明で、同社が2020年に導入を目指す「SE構法住宅買取システム」の導入に向け、制度構築を加速させる方針を明らかにした。
田鎖氏は、同社が東京証券取引所ジャスダックスタンダード市場に新規上場したことを踏まえ、「2020年は住宅買取制度の年にする。(SE構法の開発から)20年しか経っていないため案件自体は少ないと思うが、パートナー工務店から連絡があれば連携し、還元していきたい」と強調。上場で調達した資金約7億5000万円の一部を活用し、システムの構築を進める意向を示した。
本紙が4月19日までに田鎖氏に行ったインタビューによると、SE構法住宅買取システムは、全国の登録工務店を通じて供給されたSE構法住宅を同社が買い上げてリノベーションし、再販する仕組み。新たな事業展開へ向けたステップのひとつとみられる。中古流通制度の一手として、注目を集めそうだ。
同社は同日の総会で、重量木骨の家の受注推計についても発表。2018年度は466棟受注、登録工務店は65社で、いずれも前年度と比べ微増した。1社あたりの平均成長率でみると、2018年の受注平均棟数は7.1棟、10年間で約1.7倍、事業規模は同平均2憶8千万円で、約2倍伸びた。
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