国土交通省は3月29日、中古住宅・リフォーム市場の健全な発展に向けた先導的な民間の取り組みを支援する「住宅ストック維持・向上促進事業」において、支援対象となる提案の募集を開始した。対象となる事業は、「住まいの価値向上プロジェクト2019(「良質住宅ストック形成のための市場環境整備促進事業」に採択されたプロジェクトの略称)」・「消費者の相談体制の整備事業」・「リフォームの担い手支援事業」の3つ。
「住まいの価値向上プロジェクト」では、住宅事業の関係者が連携した協議会などが行う、良質な住宅ストックの維持向上・評価・流通・金融などの一体的な仕組みの開発や周知・試行を支援。インスペクションの実施など、住宅の質の適切な維持・向上に要する費用の一部を補助する。1戸あたりの補助額上限は100万円。開発・普及にかかる費用に対する補助の上限は2000万円。また、中古住宅の表示制度「安心R住宅」について特別枠を設定し、優先的に支援を行う。
「消費者の相談体制の整備事業」では、サポート体制の検討・整備・普及に要する費用などについて、定額で補助を行う。「リフォームの担い手支援事業」では、リフォーム事業者の資格や施工実績・評価などの情報を提供し、消費者が安心して事業者を選択できるウェブサイトの整備に対する支援を行う。ウェブサイトの整備・運営に対する補助額の上限は1件あたり2000万円。リフォーム事業者が情報掲載するリフォームプランの作成費用に対する補助もある(定額、10万円/事業者)。
募集締め切りは4月24日。ただし、継続事業の場合は4月12日まで。「安心R住宅」版は12月27日まで随時受け付け。
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