電動工具の工機ホールディングス(東京都港区)は、4月1日付けで代表取締役社長執行役員兼CEOに森澤篤氏が就任し、同日付けで取締役社長の前原修身(おさみ)氏が取締役会長に就任したと発表した。4月2日、都内本社にて就任の記者会見が行われた。
森澤氏は、ボストンコンサルティンググループ、アリックスパートナーズなどのコンサルティング会社を経て、2010年よりスニッカーズ、M&M’sなどのチョコレートやカルカン、ペディグリーなどのペットフードで知られるマース ジャパン リミテッド(東京都港区)の代表取締役社長を務めた。今年2月、工機ホールディングスの顧問として入社していた。森澤氏のコンサルタントや経営者としての豊富な経験や知見で、同社の弱みであるデジタルマーケティング、プロダクトマネジメント分野を強化し、成長戦略を加速したい考え。2017年度の連結売上は1912億円。
森澤氏は就任挨拶で、「ユーザー重視」を掲げ、「電動工具のプロとして、プロユーザーに極上のユーザー体験を届けたい。枠にとらわれない自由な発想でチャレンジし、ハイコーキブランドのユーザーへの認知活動をじわじわ進め、いずれユーザーにとってなくてはならない存在になる」と力強く語った。
またこの日、助太刀(東京都渋谷区)との協業も発表した。助太刀は建設現場と職人のマッチングアプリ「助太刀」を開発・運営しており、現在約5万人がユーザー登録をしている。この登録者と直接的な接点をもつことで、今まで以上に迅速にユーザー視点に立った製品開発、事業運営ができるとしている。
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