国土交通省はこのほど、2019年度の地域型住宅グリーン化事業の詳細を明らかにした。2018年度までは、工務店が複数グループに所属することが認められていたが、今年度は1グループ所属に限定された。グループ事務局についても、1社が事務局を担うグループは原則2つまでに制限。顔の見えるグループ編成を進める。3以上の地方にまたがる工務店グループや隣接しない2地方にまたがるグループは認められなくなり、基本1つか2つの地域に密着していることが必要となった。
事業の募集方法も変わる。2018年度まではすべて事前枠付与方式だったが、2019年度は2期に分け、7月上旬から10月末を事前付与方式、11月上旬から2月上旬を先着順方式とする。従来10月末ごろに国交省が、進ちょく状況を調査して、未使用枠分を、不足している工務店に移し替える作業をしていたが、2019年度は、決まった期間内に使用されなかった事前枠は失効となり、新たに11月から先着順で交付申請を受け付ける。
未経験工務店が事業を活用した場合、上限戸数を引き上げる。長期優良住宅の場合、通常5戸の上限戸数を、グループの工務店数に応じて最大8戸に増やす。高度省エネ型住宅の場合、通常3戸を最大7戸まで引き上げる。
未経験工務店とは、2015年~2018年の地域型住宅グリーン化事業を活用した長期優良住宅やZEH住宅等の供給戸数が3戸以下の工務店を示す。 2019年度の予算は130億円で昨年度比で15億円増。
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