京浜急行電鉄(東京都港区)は4月1日、京急線大森町〜梅屋敷駅間の高架下スペースに整備を進めてきたものづくり複合施設「梅森プラットフォーム」を開業する。大田区に集積する町工場の技術力と、近年蒲田エリアへの流入が見られるクリエイターのネットワークを結び、新たなものづくりの場としての発展を支援するもの。
「梅森プラットフォーム」は、鉄骨造の平屋建て7棟、地上2階建て1棟の計8棟からなる複合施設。地元企業がテナントとして事務所や店舗を展開するほか、コワーキング機能を有する東京都認定インキュベーション(創業支援)施設「KOCA(コーカ)」が入居する。
「KOCA」は、蒲田エリアでクリエイターの拠点づくりを進める@カマタ(アットカマタ、東京都大田区)が運営する。コワーキング向けの共有スペースや個室、スタジオ、各種設備を備えるほか、工房にはレーザーカッター、3Dプリンター、CNC切削機 「Shopbot」など、デジタルファブリケーション用機器も揃える。新たなサービス・事業を展開するための支援プログラムなども提供していく。
開業時の入居テナントには、トップウォーターシステムズ(産業用純水装置の開発・製造・販売)、仙六屋(不動産企画・運営、カフェ、イベントスペース)、パン工房ベルベ(ベーカリーカフェ)の地元3社が決まっている。また、コーティング加工技術関連の1社と交渉中という。今回開業するエリアを第1期とし、第2期以降も順次開発を進める。
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