京セラ(京都市)と関西電力(大阪市)は3月27日、大阪市内で記者会見を行い、4月1日付けで新会社「京セラ関電エナジー合同会社」(京都市、京セラ本社内)を設立すると発表した。出資金1000万円、出資比率は京セラ51%、関西電力49%。新会社では新築戸建住宅を中心とした太陽光発電システムを活用した新たな電力サービスを提供する。
新サービスは、新築戸建住宅に初期費用なしで京セラ製の太陽光発電システムを設置し、発電した電力と不足分を補う系統電力を供給するというもの。契約期間は10年間で契約満了後は太陽光発電システムが無償譲渡される。設置容量は平均5kWを想定。今秋をめどに関東、中部でサービスを開始し、5年で4万棟の普及を目指す。具体的な電気料金プランについては夏頃に発表するという。
京セラが機器販売、設置工事、メンテナンスなどの技術面を、関西電力がエネルギーサービスのノウハウや系統電力の安定供給を担うことで両者の強みを引き出し、再生エネルギーの一層の普及や電力サービスの選択肢を増やし顧客満足の向上につなげたいとしている。
今後、本事業スキームに、蓄電池への対応や既存住宅、集合住宅へのサービス展開も加えていく考え。
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