吉永建設(兵庫県川西市)はこのほど、カリフォルニアスタイルの企画住宅を発売した。カリフォルニアスタイルは、西海岸スタイル、ビーチスタイルとも呼ばれ、開放的なリゾートの海や浜辺をイメージした住空間スタイル。近年、インスタグラムやルームクリップでも人気のキーワードになっている。今回、同社は、LIXIL(東京都千代田区)よりインテリアの監修を受け、関家具(福岡県大川市)が運営するインテリアショップ「CRASH GATE(クラッシュゲート)」の商品を取り入れながら3社のコラボレーションでモデルハウスをオープン。2週間で成約に至ったという。
同社では、2年前ほどからライフスタイル提案型の企画住宅を展開している。性能や立地メインのアピールから、コンセプトを明確に打ち出し、客のライフスタイルをイメージした暮らし方重視の訴求へシフトしたところ、集客は25%増え、契約率も上がった。これまでにもアウトドアリビングハウス、サーファーズハウス、男前ハウスなどを発売。「スモールマス」を狙った戦略で消費者ニーズを捉えることにより、県外からも来場する客が目立つようになったという。また、好みのスタイルを注文住宅で建てたいという客も獲得でき、今年度は分譲だけでなく注文住宅の受注も増加しているという。代表取締役の正門元気社長は、「今後もスモールマスを狙った敢えて尖ったライフスタイル提案型住宅を展開していきたい」と意気込む。
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