東京都は3月22日、「東京都空き家ガイドブック」を発行した。実際に問題が解消した空き家事例を分析し、空き家問題の解決に有効な方法を整理して示した。
2016年12月から2018年3月まで実施した「東京都相続空家等の利活用円滑化モデル事業」で相談が寄せられた空き家344件のうち、解決できた42件と、他県の解決事例21件を合わせて63件を分析。解決策の内訳は売却が67%、賃貸が17%、管理8%、その他(自己使用)8%だった。
解決策として最も多かった売却で、売却先の割合は、業者が55%、一般が31%、不明15%だった。
なかなか売れなかった築47年の空き家を、解体や測量にかかる経費を不動産会社が負担して空き地として売却した事例など、15の空き家解決の具体的な方法を紹介している。
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