国土交通省は3月20日、2018年度「民間住宅ローンの実態に関する調査」の結果を発表した。2017年度の新規貸出額は19兆2875億円で前年度より3787億円(4.7%)増加した。
新規貸出額の使途別シェアは、新築住宅向けが69.0%、既存(中古)住宅向けが18.4%、借換え向けが12.6%だった。前年度に比べると、新築住宅向けの割合が増加し、借換え向けの割合が減少。既存住宅向けは過去4年を通じて増加傾向となった。
金利タイプ別実績の割合では、「変動金利型」(50.7%)の割合が最も高く、前年度より0.5ポイント増加した。また、「証券化ローン」(11.9%)、「全期間固定金利型」(6.2%)の割合は前年度より減少、「固定金利期間選択型」(31.2%)の割合は前年度より増加した。
固定金利期間別の割合では、「固定金利期間選択型(10年)」(64.8%)の割合が引き続き最も高く、前年度より15.5ポイント増加した。そのほか、「固定金利期間選択型(2年)」(5.6%)は増加、「固定金利期間選択型(3年)」(12.6%)、「固定金利期間選択型(5年)」(4.7%)、「固定金利期間選択型(10年超)」(11.4%)は減少した。
住宅ローンの商品ラインアッフ19種のうち、「現在、商品として取り扱っている」割合が高いのは「金利タイプ(変動金利型)」(97.8%)、「金利タイプ(固定金利期間選択型)」(95.5%)、また「商品化を検討中」の割合が高いのは「リバースモーゲージ」(6.1%)、「金利優遇(少子化対策型)」(2.2%)、「ノンリコースローン」(1.7%)だった。「取り扱っていたが、廃止した」割合が高いのは「金利タイプ(全期間固定金利型)」 (9.8%)だった。
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