アイカ工業(名古屋市)はこのほど、高級人造石「フィオレストーン」の加工・出荷を担う新工場を、シリコーン樹脂製品の製造などを行う茨城工場(茨城県古河市)敷地内に新設し、稼働を開始したと発表した。新工場への総投資額は約10億円。
同社は、今後首都圏での人造石の需要が増加し、事業拡大が見込めるとして、首都圏に近い茨城工場に新工場を建設。外部工場へ委託している加工工程を行う拠点を増設することで、フィオレストーン加工品の生産能力を約1.8倍に増強した。新工場は、100%子会社のアイカインテリア工業(愛知県小牧市)が運営する。
4月からは、イタリアの磁器質大板セラミックタイル「ラミナム」や、アクリル系人工大理石カウンターの加工にも対応。フィオレストーンを含むストーン事業全体で、2020年度の売上高70億円を目指す。
同社の人造石オリジナルブランド「フィオレストーン」は、天然石の風合いを保ちながら石の欠点であるもろさや吸水性を克服。メンテナンス性にも優れていることから、オフィス・商業施設・ホテル・駅・空港などの洗面カウンターや受付カウンター用途の需要に対応、シェアを拡大している。
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