積水化学工業(大阪市北区)住宅カンパニーの調査研究機関である住環境研究所(東京都千代田区)は3月11日、「睡眠状況に関する実態調査」の結果を発表した。
睡眠の満足について調査したところ、睡眠に満足している「満足層」は66%、不満を感じている「不満層」は34%だった。年齢別では、中年層で睡眠不満が高く、30代、40代、50代それぞれで4割を超える数値となった。
睡眠に不満を感じている具体的な点を調べたところ、全体では「日中に眠気がある」(80%)、「夜中に目が覚めてトイレに行く」(77%)、「睡眠時間が足りていない」(67%)、「夜中に何度も目が覚める」(66%)、「起床時刻より早く目が覚める」(60%)などが多かった。「不満層」では「睡眠時間が足りていない」(91%)、「日中に眠気がある」(88%)、「起きた時すっきり目が覚めない」(83%)と睡眠不足に関する悩みが多かった。
また、睡眠不満と生活状況の関係を調べたところ、「睡眠時間が足りない」、「起きた時のすっきり感がない」という人では、「平日の寝る時間の変動」、「休日の寝る時間・起きる時間の変動」、「平日の夜更かし」に当てはまる人が多く、日常の規則性が乱れている傾向が窺えた。さらに、これらの傾向が「まったく当てはならない」人に比べ、「とても当てはまる」人の方が「疲労感」、「イライラ感」、「風邪の引きやすさ」をより強く感じていることも分かり、生活の規則性が乱れると身体の不調につながることが確認された。
睡眠不満と寝室の音環境の満足度について調べたところ、全年代の「不満層」で音をうるさく感じる人が多く、「外部の音がうるさい」では中年の「不満層」が53%だった。温熱環境(家全体、寝室)についても、「不満層」全体で不満が多く、「寝室の温度」は中年の「不満層」で31%だった。また、「不満層」の中でも築20年以上の住宅に住んでいる人は、温熱の不満割合が30%と高い傾向にあった。
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