大和ハウス工業(大阪市)は、自然災害時における一次災害だけでなく、二次災害にも備えた防災配慮住宅「災害に備える家」を発表した。雨天でも約10日間の電力供給と暖房・給湯を確保する「全天候型3電池連携システム」と、新開発の耐力壁「KyureK(キュレック)」を搭載する。4月1日から全国で発売する。
同商品に搭載する「全天候型3電池連携システム」は、太陽光発電システム・エネファーム・家庭用リチウムイオン蓄電池を新開発の「切換盤」で連係させることで、停電時の電力と暖房・給湯を確保するとともに、通常時の光熱費を大幅に削減するもの。新たに開発した「切換盤」により、停電時もエネファームで発電した電気を貯めることができるという。
耐力壁「KyureK」には、同社の主力戸建て住宅商品「xevoΣ(ジーヴォシグマ)」のコア技術として開発した「Σ形デバイス」を2カ所設置。揺れにあわせて上下しなやかに動く「Σ形デバイス」が地震エネルギーを吸収するという。「KyureK」を用いた「xevoΣs+(ジーヴォシグマエス・プラス)」仕様を装備することで、従来の「xevoΣ」と比較し、巨大地震時の建物の揺れを最大2分の1に抑えるとする。
このほか、飛来物の衝撃に強い防災瓦「ROOGA(ルーガ)」と「防犯合わせガラス」の2倍に強化した「防災防犯ガラス」など災害に強い建材を採用。ソフト面でも災害時に家族が安全に集える「musubiコーナー」も提案する。
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