業務用ポータブル蓄電池の製造、販売を手がけるシーンズ(東京都新宿区)は3月7日、災害時のスマートフォン充電や電気器具の使用に対応する、太陽光で充電可能な同社の蓄電池への需要が急拡大していると発表した。2018年の北海道地震による道内全域停電を契機に、売り上げが前年比8.9倍と大幅に増加しており、災害時の拠点となる施設からの需要が急増しているという。
需要急拡大の背景としては、近年の大規模災害時に問題となったスマホ充電器の不足のほか、リチウムイオン電池の技術発達に伴う蓄電池の小型化・軽量化を指摘している。
同社は業務用ポータブル蓄電池のラインナップとして8製品を展開。UPS機能付きでスマホ22台分の充電が可能な軽量蓄電池「PG-223」(重量1.8kg、 希望小売価格8万9800円/税抜、ポータブルソーラーパネルは別売り1万9800円/税抜)と、スマホ46台分の充電が可能な軽量ポータブル蓄電池「PG-462」(重量3.7kg、希望小売価格 14万8000円/税抜、ポータブルソーラーパネルは別売り6万9800円/税抜)が人気という。
同社は今後、蓄電池の防水機能や通信機能を強化していく予定。また、充電残量をクラウドにアップしIoTによる遠隔操作ができる機能などの研究も進める。
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