厚生労働省は3月6日、労働政策審議会労働条件分科会を開催し、4月から施行となる働き方関連法に関わる支援制度を明らかにした。2019年度の厚生省予算案のうち「時間外労働時間改善助成金」として626億円が盛り込まれており、時間外労働の上限設定を行う中小企業事業主に対し上限150万円、週休2日制とした場合、上限額を加算し合計200万円の助成が行われる予定。
助成対象は終業規制就業規則の作成変更や研修、外部からのコンサルティング、労働能率を増加する設備導入・更新、労務管理用機器等の導入・更新。勤務間休息を取り入れる勤務時間インターバルを導入する中小企業事業主に対し、9時間以上11時間未満のインターバル時間には80万円、11時間以上の場合は100万円を助成する計画。
また、3社以上の中小企業事業主団体において傘下企業の時間外労働の上限規制への対応を行う事業主団体に対し、定額助成をする。基本上限額500万円、傘下企業数10社以上の都道府県別またはブロック単位で構成する事業主団体には1000万円を助成する。助成対象は市場調査や新ビジネスモデルの開発実験、普及啓発、セミナー開催等。
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