グローバルベイス(東京都渋谷区)が運営するオーダーメイドリノベーションのマイリノが昨年7月にリリースしたリノベーションプラン「マイリノペットforねこ」の第一弾となる「世田谷room」が完成し3月6日、関係者に公開された。3月9日、10日の両日に一般公開され、その後引き渡される。
「マイリノペットforねこ」は、田園調布動物病院(東京都大田区)の田向健一院長の監修のもと、「猫も人間も共に快適に暮らす」ことをコンセプトに開発。特に、ペットと暮らす際の困りごとの上位を占める「におい」「(ペットの)健康」「掃除のしやすさ」に対して、これまで数多くの猫を診察し猫の行動や習性を熟知する獣医師ならではの観点で様々な工夫が施された設計になっている。
洗面台の下には扉付きの猫のトイレを設置(写真下)。外に空気を追い出す換気システムも取り付けられている。トイレが真横にあるので排泄物もすぐに流せる。
また、猫の運動不足解消のために、キャットルーフやキャットステップを設け、縦運動が好きな猫が自由に壁と天井を行き来できるようになっている。デザイン性にもこだわった。床材は猫の足にちょうど良い硬さのオークの無垢材を使用。(写真下)
開口部はカーテンではなく、プリーツスクリーンにすることで抜け毛の付着を少なくし掃除の手間を省く工夫がされている。猫のいたずら防止にもなるという。
田向院長は、患者から猫のトイレを置く場所や遊び場の相談を受けることも多いと言い、マイリノとのコラボレーションに至った経緯について「患者から相談を受けるうちに猫も飼い主も負担なく暮らせる空間、双方の健康や快適性を考えた空間の必要性を感じるようになった」とコメントしている。
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