大東建託(東京都港区)は3月4日、同社開発のオリジナル耐火外壁・接合金物を用いた、CLT工法による実験棟が3月末に完成予定であることを発表した。
同社は、CLT工法の本格的な普及に向け、現場での施工を省略化する「パネル化が可能なCLT耐火外壁」と、ドリフトピン仕様の「施工手間を省力化した接合金物」を開発。今回建設中の実験棟では、CLT工法の施工性や建物全体の施工コストとともに、遮音や断熱などの基本性能の検証を実施する。
実験棟は、耐火建築物として都市部の防火地域にも建設することが可能な建物を想定。狭小敷地における施工計画となっており、外壁パネルの製作から現場搬入、建て方、内装・外装の仕上げなど、あらゆる角度から施工性や居住性を分析する。同社は、オリジナルのCLT工法によって建設コスト低減や耐火性能、入居時の居住性の確保を実現し、賃貸建物での商品化と同工法の普及を図るとする。
今後、同工法の規格化による中層建物商品の開発を進め、2019年度中の販売開始を目指す。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。