旭化成エレクトロニクス(東京都千代田区)と旭化成建材(東京都千代田区)は、「連続環境モニタリングシステム」を用いたCO2濃度と温熱環境の見える化による、新たな価値創出に向けた実証実験を開始した。戸建て住宅とモデルハウスにおいて、同システムからリアルタイムに取得・蓄積・表示されるCO2および温熱環境データ活用の有用性を検証するという。
同システムは、温度、湿度、CO2濃度、気圧、風量、騒音などをセンサによって測定し、環境データとしてクラウドに上げて表示するもの。パソコンやスマートフォンでリアルタイムに環境データを確認することができるという。
2社は、2018年1月から、世界トップレベルの断熱性能を持つ断熱材「ネオマフォーム」を用いた高断熱・高気密住宅体験棟「ネオマの家」にて、同システムを使用し温熱性能を数値化する実験を行っている。その実験結果を踏まえ、居住者への新たな価値提供を模索するため、2月から今回の実証実験に着手したという。将来的には商用化を目指すとともに、取得したデータを住宅事業者向けのサービスとして活用することを検討するとしている。
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