太陽光発電システムの設計施工を手掛けるアルシス(栃木県那須塩原市)と、太陽光発電設置工事や部材販売、HEMSなどを展開する日本住宅サービス(広島県福山市)は2月28日、提携を発表した。アルシスの資材調達部門を担ってきた、アルシスエンタープライズ(栃木県那須塩原市)に日本住宅サービスが出資。社名をカイロス(東京都中央区)に変更し、太陽光発電をメインとする再生可能エネルギー関連の商材販売や、設計施工、営業支援、与信管理などトータルサポートを行う専門商社として、3月1日から業務を開始した。
これまでアルシスエンタープライズは、産業用を中心に事業展開してきたが、カイロスは戸建て市場向けの事業を強化していく。住宅用太陽光発電と蓄電池のパッケージ商品を開発し、自家消費型の需要に向け本格販売を開始する。西日本を中心に展開する日本住宅サービスと、東日本中心のアルシスが提携することで全国をカバーできる。
カイロスの関口社長は、「FITを前提とした資材販売だけではこの先は成り立たない。専門商社としての資材調達や価格優位性と、アルシス、日本住宅サービス両者がもつ全国対応の施工・工事ネットワーク網を活用したトータルサポートを強みに住宅向けにも販路を広げる。2019年度の売り上げは住宅分野で10億円、合計30億円を目指す」とした。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。