リビン・テクノロジーズ(東京都中央区)はこのほど、自宅を所有する全国の50歳以上の男女273人を対象に行った「自宅のバリアフリー化」に関する調査の結果を発表した。「自宅のバリアフリー化について考えたことがあるか」を聞いたところ、全体の40%が「考えたことがない」と回答。50代(45%)、60代(38.6%)では最も多かった。70代以上の回答で最も多かったのは「今後必要だと思っている」(29.3%)だが、「必要ないと思っている」と答えた人も26.8%にのぼった。なお「必要ない」と考えている人は全体の17.6%だが、年齢があがるにつれて割合が高くなっている。すでにバリアフリー化していると答えたのは全体の約2割だった。
「バリアフリー化している」と回答した人に「どのようなバリアフリー化をしたか」を聞いたところ、「手すりの設置」が57.7%と最も多く、「床の段差解消」55.8%、「洋式トイレへの取り替え」42.3%と続いた。
こうしたバリアフリー化に補助金や減税などの優遇制度を「利用した」人は19.2%、「知っているが利用できなかった」人は30.8%だった。また、優遇制度があることを「知らなかった」人は50%だった。一方、バリアフリー化が「今後必要だと思っている」と回答した人では、優遇制度を「利用しようと思っている」(23.4%)、「知っている」(37.5%)となり、制度の認知度が60.9%と比較的高いことがわかった。
調査対象者は、同社が運営する不動産関連の比較査定サイト「リビンマッチ」の利用者。年齢は、50代48.0%、60代37.0%、70代以上15.0%。自宅の種別は、戸建て81.3%、集合住宅18.7%。
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