ヒノキヤグループ(東京都千代田区)は2月26日、都内で2018年12月期の決算説明会を行った。連結業績は、売上高1102億円で前期比5%増となったが、営業利益は断熱材の原料価格の高騰や人件費を含む固定費の増加、不動産事業の不振などにより前期比30%減の44億円となった。
セグメント別では、主力事業の注文住宅事業が売上高610億円で前期比10.2%増となった。天候不良で資材供給が遅れたことで計画比は下回ったものの桧家住宅、パパまるハウスで販売が増加したほか、FC事業が順調に推移した。販売棟数は前期比で約10%伸長した。利益は、44.8億円で前期比7.7%減となった。レスコハウスの不振や新規展示場の増加とそれによる人件費の増加などが影響した。
2019年度の見通しは、売上高が前期比8.8%増の1200億円、営業利益は同47.6%増の65億円を見込む。近藤昭社長は、住宅事業をけん引しているZ空調を「最大の武器」として、システム搭載率をさらに高めるとともに2019年度も外販事業に一層力を入れ、「1年で利益を回復させ、増益に持っていく」とした。
同社は、新たな事業として昨年11月には海外事業に乗り出している。今期中にベトナムに現地企業との合弁で50棟規模、売り上げにして約20億円の住宅開発プロジェクトが始動する。
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