積水化学工業住宅カンパニー(大阪市)は2月25日、長期停電時における蓄電システムの稼働状況調査結果について報告を行った。大規模停電が発生した2018年9月の北海道胆振東部地震および台風21号、24号において、最大約4日の長期停電の間、コンパクトタイプ蓄電池5kWhでも、昼間の日射量で2時間ほど充電することで、ほぼ日常生活に支障がなかったという。停電時の消費電力は、停電復旧後と同等で、「蓄電システムを搭載した住宅は停電時に効果を発揮した」としている。
同調査は、北海道胆振東部地震および台風21号、24号時における被災エリア内のセキスイハイムの太陽光発電システムおよび蓄電システム搭載住宅1391棟の稼働状況を集計したもの。北海道胆振東部地震では295万戸、台風21号では260万戸、24号では220万戸が2日~5日間、停電した。そのうち、同社の太陽光発電システム・HEMS・蓄電池搭載住宅は、北海道胆振東部地震エリアでは494戸あり、蓄電池の稼働時間は平均約30時間、最大約2日間稼働。台風21号エリアでは282戸で、同平均約16時間、最大約4日間、24号エリアでは615戸で、同平均約15時間、最大約3日間、稼働した。
ただし、太陽光発電システムの容量が小さい場合、大量に電気を使用した施主においては、電力が不足したケースもあった。
これまでに同社は、太陽光発電システムを19万9826万棟に、HEMSを5万2915棟に、蓄電池1万7292棟を提供している。
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