在来木造大型パネルの普及を推進する「大型パネル生産パートナー会」の発足式が2月21日、千葉市内で行われた。大型パネルを製造するプレカット会社など関係者約150人が集まった。会長はウッドステーション(千葉市)の塩地博文社長。会員は2月21日時点で、主宰のウッドステーション、テクノエフアンドシー、特別会員4社、正会員32社、賛助会員19社。全国で販売・生産体制を整え、住宅会社向けの営業を強化していく。
同会は、大型パネルを製造する事業者を正会員とし、事業化の支援を行う。具体的には、生産、営業、運搬、建設に関わるノウハウの提供・指導や、生産設備の無償貸与、パネル製造情報ソフト(CAD)の提供、製造時の瑕疵に対する補償などで、事業を総合的に支援する。
塩地会長は、「製造パートナーのリスクをゼロ化する。リスクはすべてウッドステーションが引き受ける」と強調したうえで、「高性能化により高い精度の施工が求められる。性能に比例して重量化も進んでおり、人力での施工も難しくなっている。現場での人不足も加速し、大型パネル化は必然的な流れ。勝算はある」と意気込みを語った。
同会では、大型パネルの製造に関する支援だけでなく、同じ建物情報を活用し、サイディングプレカットなど外装材の合理化、石膏ボードや野縁のプレカットなど内装材の合理化を進めるための検討も行っていく。
発足式には、林野庁の本郷浩二次長も出席。「大型パネルが国産材需要を掘り起こし、山元に利益を還元できるようにしてもらいたい」と期待を寄せた。
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