国土交通省は、太陽光発電パネルの設置工事の施工基準などを策定した。同基準は、住宅瑕疵担保責任保険法人が実施するリフォーム瑕疵保険の施工・検査基準として位置づけられたもの。ただ、太陽光発電パネルの普及で、不良施工による雨漏りなどの不具合が増えてきていることから、基準を広く公表し太陽光パネル施工業者にも参考にしてもらうことで、トラブル防止にもつなげたい考えだ。
基準のポイントは、(1)事前調査を行い工事個所に著しい劣化などがある場合は計画に補修を含めること、(2)屋根を貫通する部分は接着面の清掃などを行ったうえでパッキンやシーリング剤などを用いるなど適正に防水措置を施すこと、(3)外壁を貫通する部分は屋内に雨水が浸入しないよう屋外側に下り勾配とするとともに、シーリング剤などを用いるなど適正に防水措置を施すこと、など。
国交省では、同基準をはじめ、既存住宅売買やリフォーム工事における瑕疵担保責任保険施工・検査基準全体についての無料講習会を全国で実施する。対象は、住宅事業者や住宅瑕疵担保責任保険法人の検査員など。実施時期は、6月から8月の予定。全国約10ヵ所程度での実施を予定している。
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