ダイキン工業(大阪市)は2月18日、首都圏在住の女性200人を対象に実施した「住宅内の非居室空間と寒さに関する実態調査」の結果を発表した。「冬場に家の中で寒さを感じる空間・場所」を聞いたところ、71%が「洗面室・脱衣室」と回答。以下「廊下」(70%)、「玄関」(67.5%)、「トイレ」(59.5%)と続き、上位を非居室空間が占めていることがわかった。また、寝室のような居室空間でも33%が寒さを感じている。
空間・場所別の暖房器具使用率は、「リビング」(99%)が最も多く、その他の居室空間でも7割以上となった。一方、非居室空間では「キッチン」(58.2%)、「洗面室・脱衣室」(31.6%)以外ではほとんど使われていなかった。なお「キッチン」で使用率が高くなっているのは、LDK空間でのエアコン使用が含まれているためと考えられる。
非居室空間で「暖房器具は使っていない」場所があると答えた人に理由を聞いたところ、最も多かったのは「暖房器具が設置されていない」(45.9%)だった。続いて「寒くても我慢できる」(37.8%)、「必要性を感じていない」(35.7%)となり、非居室空間での寒さに4~5割が何の対策もとっていないことがわかった。また、非居室空間で「暖房器具を使っている」場所があると答えた人も、スペースや機能の面で約3割が「満足していない」と回答している。
調査対象は、一戸建て住宅に住む東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県在住の20歳代から50歳代の女性200人。
同社は、2017年に「空気で答えを出すプロジェクト」を開始以来、夏の快適なエアコン活用法を提案するなど、さまざまな取り組みを行っている。今回、冬の「空気の課題」のひとつとされているヒートショックに注目し、住宅内の非居室空間と寒さに関する実態調査を実施した。
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