国土地理院は東海地震を想定した現地緊急測量調査訓練を、静岡県と合同で8月28日に静岡県掛川市で実施する。
同訓練は、大きな被害をもたらすことが予想される東海地震が発生した際に、被害状況を迅速に調査し、情報収集、公表するための訓練で、毎年9月第1週に国土地理院が単独で実施している。しかし、実際の地震発生時には単独で動くことはないことから、今回は同時期に行われる静岡県総合防災訓練と連携して実施することにした。
当日は、地震による地殻変動を把握するための観測や観測施設の点検と、それらの結果を携帯電話を使ってデータ送信するまでの一連の訓練のほか、建物の倒壊や、液状化の被害、斜面の崩壊などを想定した被害調査の訓練と、収集した被害状況を「災害情報集約マップ」へ送信・集約する訓練も行う。
また、静岡県総合防災訓練の実施場所となる大井川緑地では、国土地理院も測量機器を展示するほか、東日本大震災での活動の様子を説明したパネルも展示する。
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