トヨタホーム(名古屋市)は、都市部で好評の鉄骨軸組工法「エスパシオ」シリーズの狭小地向け住宅の販売を開始することで、エスパシオシリーズの年間総販売数を現在の300棟から400棟へと拡大をめざす。特に東京都市部を中心に名古屋、大阪エリアでの販売拡大を進めていく。
エスパシオの特徴は、鉄骨軸組工法で耐震性能と設計の自由度をもつ点にある。住宅性能は、トヨタホーム独自のEST工法(Evolutional System of TOYOTA)により耐震等級3を取得し、外張り断熱と充填断熱のメリットを両立させた「ニューハイブリッド断熱工法」により断熱性能等級4をクリアしている。
狭小地向けエスパシオの場合、敷地面積20坪以下の住宅にも対応し、3階建て住宅に制振装置を標準装備している。約 14~33%の省スペースを実現できるオリジナル階段の導入や玄関ドア設置高さを180mm下げることで道路からすぐ玄関に入ることが可能な玄関アプローチによる省スペース化は、土地代が高い都市部向けの住宅に対応した工夫になっている。狭小地3階建て住宅仕様の場合、坪当たり80万円、2800万円前後の提供価格を想定する。
現在、トヨタホームの年間新築棟数は約4000棟で、そのほとんどが、鉄骨ラーメン構造のユニット工法住宅シンセが占める。今後、工場製造組み立ての比率が約8割を占める鉄骨住宅シンセとともに、設計自由度をもつエスパシオを都市部を中心に販売強化していく計画だ。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。