国土交通省が主催する「建設産業女性活躍推進セミナー全国大会」が2月8日、都内で行われた。全国から200名を超える中小建設企業の経営者、管理者、女性技術者などが参加した。
国土交通省では2014年8月に「もっと女性が活躍できる建設業行動計画」を建設業5団体と共同で策定し官民一体で女性活躍を推進してきた。翌年からは予算を確保し、関連するセミナーの開催をスタート。昨年は「建設産業女性活躍推進ネットワーク」(事務局:建設業振興基金、東京都港区)を立ち上げ、様々な地域や職種で働く女性たちをつなぐ横の連携も強化した。
同ネットワークの須田久美子幹事長(土木技術者女性の会)は、冒頭の挨拶で「女性活躍の推進が組織化されていない地域や職種がまだたくさんある。こうした地域にネットワークが働きかけ女性活躍推進の意気込みを行き渡らせたい。女性が働きやすい現場はすべての人が働きやすい。女性に限らず男性もそれぞれの立場で行動を起こして欲しい」と話した。
大会では、国土交通省の建設産業行政について最新の動向を共有したほか、女性活躍の分野で先進的な取組みを行う松下産業(東京都文京区)の松下和正社長による講演や、建設産業女性活躍推進ネットワークの取り組み報告、女性活躍の加速化をテーマにしたパネルディスカッションなども行われた。
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