2月7日に2018年度2次補正予算が可決され、事業承継や再建、統合による新陳代謝促進を目的とした「事業継承補助金」(予算額25億円)が了承された。同事業は高齢化した経営者の事業継承不安を軽減する施策として注目されている。同補助金は、中小企業の経営者を主な対象として、事業転換を行う場合を含め、最大1200万円を補助する。企業規模の要件があり、建設業の場合、従業員が20人以下となる。
事業継承後の新たなチャレンジに必要な人件費や店舗等の借入費、設備費、外注費、委託費、在庫処分費、解体費および処分費、移転・移設費等が対象経費になる。
補助は経営者交代型タイプとM&Aタイプがある。経営者交代型タイプは、経営者交代後に新たな取り組みをした場合、かかった経費に対し支援する。補助率は小規模事業者が3分の2、その他事業者が2分の1で、上限200万円を補助する。事業転換を伴うものは上限補助額500万円となる。
M&Aタイプは事業再編および統合後に新たな取り組みを行った場合、かかった経費が補助対象になる。補助率は申請後、事業計画を吟味し採点した上で点数上位事業者に対し3分の2、その他事業者に対し2分の1とし、上限600万円を補助する。事業転換を伴う場合は上限補助額1200万円となる。
事務局の公募は1月に締め切った。2月には決定する。対象案件の募集は早ければ4月末を予定する。
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