VR(バーチャルリアリティ)やAI(人工知能)などの最新技術を使ったマイホーム購入を提案しているジブンハウス(東京都港区)は、住宅に関連するVR・ARビジネス「ホームテック」の成長で、2021年までに売り上げを倍増させるIT経営戦略を進めている。
「特に今年から成長を注目しているのは、『VR内覧』技術をプラットフォーム化したヴァーチャル住宅展示場『MY HOME MARKET』」とし、「5月をめどに6社が同展示場へ参加を予定している」と、ジブンハウス常務取締役の内堀雄平さんは語る。
2017年から日本ユニシスと共同運営する「MY HOME MARKET」には土屋ホーム等の大手ハウスメーカーが現在、出展している.
対象顧客は30代共稼ぎ世帯を想定し、仕事の合間や帰宅後に2人でスマートフォンを片手にヴァーチャル住宅展示場内を見学する。画面で自分らしい好みの住宅にカスタマイズして、予算の見積もりができる。
「施主のスマートフォンを活用した住宅情報の収集は、これからますます進み、わざわざ土日に住宅展示場の内覧に時間をつぶす顧客が減っていく」と内堀さんはにらむ。住宅の新築工事契約はまだ店舗での対面が必要になるが、購入決定のプロセスにスマホからのサービス提供がなくてはならないものになりつつあるという。
2018年はジブンハウス独自で、「VR内覧」の技術を応用し、VRからインテリア商品を販売するサービス「JIBUN STORE」を立ち上げ、29アイテムのインテリア製品を出展している。今年はこのVR内覧を活用した新たなサービスの立ち上げを進めている。
VR内覧技術を中心としたIT戦略により、2020年以後の売り上げ倍増とともに、同技術が関連するホームテック事業の売り上げ比率を全体の10%から50%まで上げる計画だ。
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