東急建設(東京都渋谷区)は2月1日、中大規模木造建築事業の新ブランド『モクタス』を展開し、中大規模木造建築市場に本格参入すると発表した。同ブランドの元で取り組む技術開発の一つとして、このほど、ナイス(神奈川県横浜市)との共同研究により、木造建築において6mの規格流通材を利用し、8.19mスパンの木造中空間を創出する構法「連続斜め梁構法」を確立した。
中大規模木造建築事業の新ブランド『モクタス』は、都市に木(もく)を足すことで心地よいまちづくりに貢献したいという同社の想いを表したもの。木造建築事業の拡大推進を図るため、今後、さまざまな中大規模木造建築に関する技術開発に取り組んでいく。
ナイスとの共同研究による「連続斜め梁構法」は、高価格・長納期の特注材を用いず、材料調達のしやすい規格流通材によって木造中空間を創出するもので、一般社団法人日本木造住宅産業協会(東京都港区)が公表する「木造軸組工法による大スパン架構の提案(2012年5月)」を実証する。木造校舎の構造設計標準(JIS A3301)との比較では、約20%のコストダウンと、約1カ月以上の調達工期短縮が可能となる。
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