ノダ(東京都台東区)は2月1日、2018年11月期(2017年12月1日~2018年11月30日)連結業績の決算発表を行った。
売上高は、前期比1.0%減の662億1600万円、営業利益は同15.1%減の37億9900万円、経常利益も13.7%減の41億4000万円となり、減収減益となった。セグメント別(住宅建材事業、合板事業)でもそれぞれ減収減益となった。
内装材を中心とした住宅建材事業は、特に下期の台風・豪雨、地震などの自然災害による着工時期の変更や遅れが売上高の減少に影響した。利益も原材料でもあるMDFのコストが高騰、また物流運賃の上昇も相まって、国産材合板の活用や内製化などを促進するもコストアップを吸収しきれなかった。
合板事業についても、販売数量の減少、原木・接着剤価格など原材料や物流運賃の高騰が減益減収の要因となった。
なお、当期純利益は、インドネシアのスラインダー社の完全子会社化に伴い、従来より保有していた株式の評価替えで6億6800万円の差益が生じ増益となった。
昨年12月に代表取締役に就任して初めての決算発表となった野田励社長は、今後の取り組みとして「脱新築戸建て依存」を掲げ、リフォーム・リノベーション市場、非住宅市場への販売強化、海外販路の拡大など、新築戸建て以外で戦える体制を整えるとした。
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