ナイスパートナー会連合会とナイスは1月27日、東京都内で新春経済講演会を開催し、2019年の経営戦略を明らかにした。同グループの平田恒一郎代表は、「『耐震』『健康』『環境』『木材』はナイスが行ってきた主要事業」とし「2015年9月の国連サミットで採択された持続可能な開発目標(SDGs)は17項目と多岐にわたるが、同グループが取り組んできた主要事業は脱炭素化社会を促す点で、SDGs目標達成に向け貢献できることが多々ある」と語った。
2018年8月に同グループでは脱炭素事業部を立ち上げ、木造省エネ住宅に取り組む地域工務店を支援している。地域森林の資材を「伐って、使って、植えて、育てる」活動により、脱炭素化社会に貢献できるとして、同グループの企業経営にSDGsを積極的に取り入れていくことを明らかにした。
脱炭素化社会推進として、今後見込まれる、IR(統合型リゾート)施設整備や大阪国際博覧会(万博)の開催などで、高まる5階建てほどのRC造高層施設の木造・木質化を促進し「木造ゼネコン」としての地位確立をめざす。現在、RC造5階建てビルの延床面積は2580万m2ほどで、これを木造・木質化することで21万5000戸の戸建て住宅(1棟あたり延床120m2換算)規模の市場が生まれるとした。
共働き子育て世帯向け「デュークス・パフェ」
同グループは、2019年1月から共働き子育て世帯向け住宅「DIWKS PARFAIT(デュークス・パフェ)」(同グループが子供のいる共働き家族を「DINKS=ダブル・インカム・ウィズ・キッズ」と定義)を発売し、営業を強化していく。モデルハウスは「街かどモデルハウス東寺尾北台」、港北ニュータウン「ナイスパワーホーム荏田南ガーデンズ」、「tvkハウジングプラザ横浜」の3カ所にある。
共稼ぎ世帯のライフスタイルに合った「パワーキッチン」「パワー洗面室」「パワークローゼット」の3つの設備を提供する予定。「パワーキッチン」は大容量の収納棚を設置。「パワークローゼット」は家族全員の衣類を収納できる大空間とし、「パワー洗面」はダブルボウルにして夫婦同時に身支度できるようにした。
断熱性能はZEH適用要件から「HEAT20」のG1クラスまで予算に合わせて提供し、耐震性能は3等級としている。想定価格は3000万円前後。
同グループの戸建て住宅全体の供給は年間1000棟弱。
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