注文木造住宅FCのエースホーム(東京都新宿区)は、新戦略として「エースホーム」と「HUCK(ハック)」の2ブランドでマルチブランド展開を進める。今後の新規加盟ではエースホームとHUCK両方を取り扱える。現在、全国31社44店舗のFC会員を、今年だけで20社増、5年後には70社体制をめざす。新シリーズの投入にあわせて、展示場新設10棟を計画。現在、FC全体で年間300棟の受注棟数を5年後には1000棟まで伸ばす。
目標の達成に向け、FC本部がネット時代の購買行動に基づいた営業支援を行う。具体的には同FCの対象である30代一次取得世帯に向け、購買の後の「体験と共有」までを一連の消費行動ととらえる消費行動モデルをもとにしたウェブ戦略やマーケティングオートメーションなどの施策を実施する。
商品展開も整理し、拡充する。顧客の多様なライフスタイルに沿った形で、{エースホーム」の「ANDY」と「X-style」、「HUCK」の「HUCK BASE」と「HUCK LOG」という2ブランド4カテゴリーで展開していく。
「エースホーム」ブランドの「X-Style」シリーズでは、万人向けの「ANDY」の上位カテゴリーとして「こだわり層」向けの本格志向住宅を春から順次提供していく予定だ。シンプルモダンスタイル「NOON」、塗り壁や自然素材を使った洋風モダンスタイル、インダストリアルスタイルの3種類となる。ANDYの販売価格は1500万~1600万円だが、「X/S」シリーズはそれよりやや高めの価格になる予定。
「HUCK」シリーズは、「HUCK BASE」の販売価格が1600万~1700万円で、「HUCK LOG」はやや高めに設定する。
「エースホーム」の断熱性能は、樹脂複層サッシの場合Ua値0.46W/m2・K、樹脂トリプルサッシの場合Ua値0.43W/m2・K。換気は3種。耐震性能は3等級で、制震装置「3M FR ダンパー」を採用し、「超抑震」構造としている。
塩尻に「エースホーム」と「HUCK」2展示場オープン 年間15棟めざす
エースホーム松本店を運営する誠栄建設(長野県塩尻市)は1月に「エースホーム」と「HUCK」の2展示場をオープンした。断熱性能は「HEAT20」のG1クラス、耐震性能は等級3と従来のエースホームと比較し断熱性能を高めている。
「今回、思い切って2棟同時に展示場を隣接してオープンしたのは来場客のライフスタイルの多様化を考慮したため」とし「従来のインドア志向で都市型住宅『エースホーム』とニッチなアウトドア志向で田園的生活型住宅『HUCK』を提案し、施主の要望に細かく応えていきたい」と同社の窪寺秀之社長は語る。今年は年間15棟受注をめざす。商圏は松本塩尻中心に中信エリアとなる。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。