各種建材の卸売業や地域の住宅のメンテナンス・リフォーム、構造計算代行業務等を行う大庄(新潟県長岡市)は、新業態としてリノベーション事業に参入する。ブランド名を「リノベ専科 住み継ぐ家」とし、リノベーションを「躯体の性能向上を伴ったリフォーム」と定義。今住んでいる古い住宅の断熱性・耐震性の向上や、社会問題にもなっている空き家の活用等に力を入れる。
今年3月には、空き家をリノベーションしたモデルハウスを新潟県見附市上新田にオープンする。築27年の住宅をフルリノベーションし、夏場は冷房用エアコン1台、冬場は暖房用床下エアコン1台で全館冷暖房が可能な超高性能住宅として生まれ変わらせる。断熱性能を表すUa値は0.249[W/m2・K](元は0.971)、気密性能を表すC値は0.5[cm2/m2]程度(元は測定不能)、年間暖房負荷は35.13[kWh/m2・年](元は239.05)に向上させる。耐震性能も、建築基準法レベルだったものを耐震等級3相当まで引き上げる。
モデルハウスは自社の販促に利用するほか、取引のある地域工務店にも開放し、地域全体のリノベーション需要の活性化を狙う。 今年1月に工務店向けの構造見学会、3月には一般向けの見学会を予定する。
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