国土交通省は1月18日、ミサワホーム(東京都新宿区)から、型式認定を受けた住宅の仕様への不適合について報告を受けたことを発表した。
同省によると、ミサワホームは昨年9月18日、型式認定に係る住宅について、屋根面積等から適切な部材を選択する計算ソフトに不備があり、あらかじめ認定を受けた型式の仕様に適合しない住宅を供給した可能性があると同省に報告。同省の指示を受け、不備があった計算ソフトを用いて設計された計1万1330棟について調査したところ、2016年2月から2018年7月までの間に、認定型式の仕様に適合しない住宅を149棟(戸建て住宅139棟、長屋7棟、共同住宅3棟)供給したことが分かったという。
また、同社は149棟の住宅すべてについて、建築基準法が求める構造安全性を有しているとの第三者機関の見解を得ていることや、不適合の住宅149棟について、住宅購入者等の意向を踏まえ、改修することを原則として必要な対応を行うことを同省に報告した。
同省では、同社の報告に対して、(1)住宅購入者等に対して、事案の内容について丁寧に説明すること、(2)特定行政庁等に対して、建築基準法が求める構造安全性を有しているとの第三者機関の見解を報告すること、(3)あらかじめ認定を受けた型式の仕様に適合しない住宅149棟について、住宅購入者等の意向を踏まえて、誠意を持って改修等の対応を行うこと、(4)設計に用いるその他の計算ソフトについて、不備がないか確認すること、などを指示。その上で、今回の事案の原因を究明し、再発を防止するための改善策をとりまとめ、同省に報告し、必要な改善策を講じることを求めた。
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