築古アパートの再生提案を行っているNPO法人モクチン企画(東京都大田区)はこのほど、中長期的戦略「アジェンダ2020」を発表した。約10年の活動を通じて得た知見から、これからの住宅や都市、まちづくりに必要なハード・ソフトについて14項目を掲げた。今後は各項目に興味を持つ企業・組織との連携を強化しながらアジェンダ実現を目指す。
連勇太朗代表理事は、「『つながりを育むまちをつくる』というビジョンを掲げて活動した9年間で、普段の仕事で問題意識を持ったことや学んだことが多くあった。それを反映した形で今回のアジェンダをまとめている。単なる改修提案ではないこれからの活動目標を、お世話になったパートナーと共有し、具体的に実践していくとともに、アジェンダに興味を持つ企業・団体などとは積極的に連携し、これからの社会に必要とされる住まい・都市・環境を実現していきたい」としている。
●モクチン企画「AGENDA2020」
01 | つながりのフレームワーク |
02 | 「施設」のアップデート |
03 | セーフティネットとしての空き家 |
04 | 新しいインフラ |
05 | 土地建物データベース |
06 | 「50年インフラ」の更新 |
07 | 脱商品としての賃貸住宅 |
08 | 一部屋ジェントリフィケーション |
09 | 災害都市 |
10 | 「所有」のリデザイン |
11 | 見えないスラム |
12 | 学習者としてのデザイナー |
13 | タイムスパン・マネージメント |
14 | マルチエージェントな場の運営 |
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