建設産業女性活躍推進ネットワーク(事務局:建設業振興基金、東京都港区、奥地正敏理事)は12月18日、同ネットワークのキックオフミーティングを都内で開催した。
同ネットワークは、建設業で働く女性の入職促進、定着を促進することを目的として、今年2月に発足。現在25団体が加入しており、キックオフミーティングにはそれら団体より約70名が参加した。
冒頭で建設業振興基金の奥地理事は、「将来を担う人材の確保と育成が喫緊の課題。解決の糸口の一つに建設業産業での女性の活躍があげられる。様々な地域、職種ごとに構成されたネットワークを下支えする建設産業女性活躍推進ネットワークの取り組みを建設産業における女性のさらなる躍進につなげたい」と挨拶した。
また、同ネットワークの幹事長と副幹事長を選出。幹事長には、須田久美子氏(土木技術者女性の会)が、副幹事長には酒井一江氏(日本造園建設業協会 女性活躍推進部会)と籠田淳子氏(けんちくけんせつ女学校)が選ばれた。須田氏は「それぞれの場での活動事例を課題も含めてこのネットワークで共有し、つなぎ合わせることで課題解決に導いていきたい」と抱負を語った。
その後行われたグループワークでは、9グループに分かれてディスカッションを行った。5つのテーマ(1.入職の促進、2.就業の継続、3.活躍の推進、4.広報活動の強化、5.その他建設業における女性活躍推進に向けた官民連携のありかた)の中から1テーマを選び、現状の課題や問題点、改善策、具体的な方向性や施策などを話し合った。
今後の活動としては、2月8日に「建設産業女性活躍推進セミナー全国大会」を開催。就業中の女性に向けたイベントとしてだけでなく、一般者に向けての建設業のイメージ向上策としての狙いもあるという。
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