ALSOK(東京都港区)は、「防犯カメラに関する意識調査」を実施し、その結果を発表した。同調査は2回目。「普段の生活の中で防犯カメラを見たことがあるか」については、82.2%(前回比0.4%減)の人が「ある」と回答。「3年前(第1回調査時)と比べて防犯カメラが増えたと思うか」という質問には、78.8%が「増えたと思う」と回答した。防犯カメラを見たことがある場所は、「スーパーやコンビニ」が72.5%と最も多く、「金融機関やATM」(71.3%)、「エレベーター内」(60.1%)と続いた。3年前と比較して、繁華街や観光地のほか、「個人宅」(同14.2%増)でも見るという声が増加した。
「もっと防犯カメラの数を増やしたほうが良いと思うか」を尋ねると、62.6%の人が「もっと設置したほうが良い」と回答。設置したほうが良いと思う具体的な場所は、「駅やその周辺」(70.0%)、「駐車場」(69.0%)、「商店街」(63.6%)の順となった。また、3年前と比較して、「電車内」(同19.2%増)、「バス内」(同15.1%増)、「タクシー内」(同11.8%増)、「新幹線内」(同10.2%増)など、密室になる交通機関へ設置したほうが良いという声が増えていることがわかった。
防犯カメラが設置してあることで「安心」と感じるか「不快」と感じるかをそれぞれ尋ねたところ、「安心」が70.0%(同4.6%増)、「不快」が15.0%(同2.2%増)となった。安心と感じる理由については、「犯罪の抑止になると思うから」(73.7%)が最多。不快と感じる理由については、「監視されているように感じるから」(70.7%)が最も多かった。
「自宅に防犯カメラが設置してある」人は23.8%と、3年前と比べて1.8%増加した。設置理由は、「空き巣などの侵入者対策のため」(59.5%)が最も多かったものの、前回からは15.5%減少。一方で、「近所で不審者や空き巣などの事件があったため」(45.9%)は前回比4.2%増、「らくがきなどのいたずら対策のため」(32.4%)は前回比15.8%増となったことから、明確な防犯意識をもって設置している人が増えていることがわかった。防犯カメラに求める機能としては、「夜間撮影可能」(64.4%)、「高画質・高解像度」(62.2%)、「撮影範囲が広い」(50.6%)がトップ3となった。
調査期間は、11月23日~25日。全国の20歳から69歳までの有職男女500人を対象にインターネット調査を実施した。
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