エスイーエム・ダイキン(大阪市)は12月12日、シャープとダイキン工業の製品をパッケージ、システム化した独自の自社ブランドZEHシステム「SEMD・ZEH」(セムド・ゼッチ)を2019年4月から発売すると発表した。同システムは、太陽光発電システムやHEMS、蓄電池はシャープ製、エコキュート、ルームエアコンはダイキン工業製と、2社の省エネ機器によって構成されている。
自家消費電力量や天気予報を監視して省コストを実現する「セーブ・エネルギー・マネジメント(SEM)」方式を採用。エコキュートの使用状況によって昼間に沸き上げ運転を行うなど、最適な運転方法を選ぶことができる。また、自宅の発電状況や消費電力量をスマートフォンで確認できるほか、実際の電気の使い方をもとにした料金プランの自動試算が可能。照明機器やTV、冷蔵庫など省エネ家電を豊富に取りそろえているため、システム機器と合わせた提案が可能となっている。
同システム全機器を対象にした最長15年の「セムドローン」や、太陽光発電システムや蓄電池などを何回修理しても費用が不要な「セムド安心保証」を用意。月々の省コストで生じた余剰金をローンの支払いにあてることもできる。
同社は、国連総会で採択されたSDGs「持続可能な開発目標」に基づいた「SEMDG’s」(セムドジーズ)を企業理念として掲げており、太陽光発電・空調の両事業の融合と関連商品のベストマッチングを図っている。今回、シャープエネルギーソリューション(大阪府八尾市)とダイキン工業(大阪市)との連携とシステム化を実現。新築住宅を対象に同システムを展開し、「ZEH」の普及を加速させるとしている。
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