一般社団法人日本ホームステージング協会(東京都江東区)はこのほど、日本のホームステージングに関する調査「第2回ホームステージング実態調査」の結果を公開した。今回、ホームステージングの内容を「空室」「賃貸」「在宅」のカテゴリーにわけて分析。賃貸・在宅物件にホームステージングを導入した場合、成約までの期間が平均約1カ月であることがわかった。
ホームステージング費用は、在宅では不要家財の回収費用、ハウスクリーニング費用などを含めても7万4000円以下となり、空室の約3分の1だった。住みながら売却できるため、今後全国へ広がっていく可能性が高いとみられる。賃貸の場合、家賃のほぼ1カ月分である約6万8000円で、導入後に平均約1300円値上げしても入居が決まっていた。これにより、ホームステージング費用をかけても、十分な効果が得られるとしている。なお、空室はレンタル費用等で平均値が高くなっている。
今回の調査で、ホームステージングが首都圏だけでなく、東北や北陸、信州、四国や九州・沖縄にも広がりを見せていることが明らかになった。賃貸のホームステージングも空室(売買)と同様、関東を中心に広がっており、今後大都市圏から地方へ波及していくと考えられる。
調査は、全国のホームステージャーおよび法人会員企業を対象に実施。有効回答数は2426件。マンション799(賃貸156、空室634、在宅9)、戸建191(賃貸5、空室177、在宅9)。
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