硝子繊維協会(東京都新宿区)は12月3日、グラスウール充填断熱工法の最新スタンダードを解説する「GWS工法」セミナーを都内で開催した。新木造住宅技術研究協議会(新住協、仙台市青葉区)代表理事の鎌田紀彦氏(室蘭工業大学名誉教授)が、「燃費半分のQ1.0住宅を造ろう 『高断熱住宅の最新技術』〜標準化・合理化・コストダウン」と題して記念講演を行った。
鎌田氏は、新住協が提唱する「Q1.0(キューワン)住宅」について、「省エネ基準住宅」の暖房費の半分以下のエネルギーで全室暖房を実現するという定義を紹介。在来木造工法の改良ポイントとなる(1)気流止めの設置、(2)通気層工法の採用、(3)気密・断熱層の連続性の確保、の3点を踏まえたグラスウール(GW)高断熱・高気密工法を基本に、熱交換換気と開口部の熱損失低減・最適化を行うことで、定義された性能をクリアする「レベル1」仕様、さらに躯体の熱損失低減によって「レベル4」仕様に至る高い性能が可能となることを説明した。
そのほか、同セミナーでは、硝子繊維協会による「GWS工法」の概要説明、日本合板工業組合連合会による「構造用合板による住宅の高耐震化」、石膏ボード工業会による「せっこう系耐力面材の紹介」、住宅金融支援機構による「省令準耐火構造の概要とメリット」の各講演が行われた。
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